洋白(C7521)の絞り加工~
Nickel silver~
岐阜精器工業では洋白(C7521)の絞り加工を得意としています。
弊社の絞り加工技術と洋白の絞り材料特性・種類を交えて解説させていただきます。
■絞り加工とは What is Drawing Compound?
絞り加工とはプレス加工のひとつで、一枚の金属の板をプレス機にセッティングした金型にて絞り込み(圧縮し)凹状に加工し、繋目の無い容器形状に成形する技術です。円筒絞り、角絞り、異型絞りなど金型仕様を変えれば様々な形状を作り出すことができます。
絞り加工はプレス加工の種類の中で最も金型の設計が難しいと言われています。
また金型・機械・加工条件などのバランスがうまくかみ合ってこそ、シワやひずみ・割れの無い絞り加工を実現する事が出来ます。
当社は洋白の絞り加工 C7521を非常に得意としています。
絞り加工に関してはこちらをクリック → 『絞り加工について』
■洋白の種類・特性
洋白は美しい銀白色の色調をもつ銅合金で、機械的特性、耐変色性に優れているため、昔から装飾品を始め洋食器、楽器に用いられており、古代から加工されてきた材料です。近年では水晶発振子ケースや計測機器用スイッチやコネクタなどの電子部材など様々な分野に使用されています。
銅 54.0〜75.0%、ニッケル5.0%以上、マンガン0〜0.50%、残り亜鉛からなる合金
■洋白の種類
・C7351・C7451・C7521
■洋白の特長
1.銀白色の色調を外観が非常に美しい。
2.展延性がよく、プレス深絞り性が良い
3.耐食性に優れ、変色が少ない
4.強度、耐疲労性が優れている。
5.非磁性
■洋白の絞り加工について
洋白は絞り加工に適している材料ですが、材料は柔らかいので絞り加工を行う際にはクラック、割れなどを考慮して金型設計を行う必要があります洋白の特性を考えて金型設計、工程調整を行うことが重要です。
岐阜精器の洋白(C7521)絞り加工事例
洋白の加工事例1
水晶振動子ケース |
加工内容 |
材料 C7521 T=1.0㎜
金型 順送プレスにて絞り加工対応 処理 洗浄
|
その他 絞り加工事例
SUS 304 | SUS316L | SUS 304 | リン脱酸銅 C1220 |
岐阜精器工業ではチタン/純チタン以外にも様々な材料の加工実績がございます。
アルミ、ステンレス、鉄、パーマロイ、電磁鋼板などお客様の要望に合わせて加工いたします
その他加工事例はこちら→ 『加工事例』