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注型金型の仕組みと製作時の注意点

注型金型の仕組みと製作時の注意点

① 注型金型の仕組み(基本構造)

注型金型は、**シリコーンゴム(RTV)**で作られる柔らかい金型です。

基本構成

  • マスター(原型)

    • 切削品・3Dプリンタ品など

  • シリコーンゴム金型

    • マスターを転写して作る

  • キャビティ(製品形状部)

  • 注入口(ゲート)

  • 空気抜き(ベント)

  • パーティングライン(割型)

成形の流れ

  1. 真空槽内で

  2. 液体樹脂(主にウレタン)を注入

  3. 気泡を除去

  4. 加熱硬化

  5. 金型を開いて取り出し

低圧・低温で成形できるのが最大の特徴


② 注型金型の製作フロー

  1. マスター製作

    • 寸法精度・表面粗さがそのまま転写される

  2. 離型処理

    • マスターに離型剤塗布

  3. シリコーン注入

    • 真空脱泡しながら流し込み

  4. 硬化

    • 室温または加熱

  5. 割型加工

    • 手作業でカット(パーティング設計が重要)

  6. 注入口・ベント加工

  7. 初回トライ

    • 充填・欠肉・気泡を確認


③ 製作時の注意点(ここが重要)

1️⃣ マスター品質がすべてを決める

  • 傷・段差・加工目は100%転写

  • 3Dプリンタ品は

    • 積層痕の研磨必須

    • 吸湿による寸法変化に注意

👉「マスター=最終製品品質」と考える


2️⃣ パーティングライン設計

  • 無理なアンダーカットは

    • 変形

    • 寿命低下

    • 寸法不安定

  • 抜きやすさ優先

  • 見た目部品は分割位置に特に注意


3️⃣ 注入口・ベント設計

  • 肉厚部に注入口

  • 空気が溜まる最上部にベント

  • 細長形状は特に重要

不良例:

  • 気泡

  • 先端欠肉

  • 表面ボイド


4️⃣ 寸法精度の考え方

  • シリコーン金型は弾性体

  • 繰り返しで寸法が徐々に変化

  • 一般的目安:

    • ±0.1~0.3mm程度

  • 嵌合部・ネジ部は後加工前提が安全


5️⃣ 金型寿命を見込む

  • 1型あたり

    • 約20~30ショット(条件次第)

  • ガラス入り・高硬度樹脂は寿命短縮

  • 量が多い場合は

    • 複数型取り

    • マスター保管


6️⃣ 使用樹脂の選定注意

  • 透明:気泡管理が難しい

  • 難燃・高硬度:充填性低下

  • 着色:色ムラ注意

👉 製品用途(強度/外観/耐熱)を最初に明確化


④ 注型金型が向いているケース

  • 量産前試作(10~100個)

  • デザイン確認

  • 組立検証

  • 切削では高コストな複雑形状

  • 海外量産前の事前検証


⑤ 切削・射出との使い分け(簡易比較)

工法 数量 初期費用 精度 納期
注型 少量 ◎安い ◎短
切削 少量
射出 量産 ×高 ×

必要であれば次も対応できます:

TECH-JOURNEYによる発注のメリット

見積りや工場差配、製造委託先との契約交渉などの工数を削減!

3Dプリンターで作りたい製品の3Dデータをお送りいただいたら納期や価格などお客様のご要望に合う最適な工場を弊社が手配・調整し、見積りを回答いたします。工場とのやりとりはすべて弊社が対応します。

取り扱い材料 ・サイズ

分類 材料名
金属
マルエージング、銅、ニッケル合金、チタン、真鍮、ステンレス鋼、アルミ合金等
樹脂
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