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金型・工具に利用される鉄鋼材料について

金型・工具に利用される鉄鋼材料について

金型・工具に使用される鉄鋼材料は、高硬度・高耐摩耗性・高靭性・熱安定性といった特性が求められます。用途(冷間・熱間・プラスチック成形など)や加工条件に応じて、適切な材料が選定されます。以下に代表的な材料とその特徴を分かりやすくまとめます。

弊社ではプレス金型、鋳造型、射出成型用金型の部品を切削加工にて製作しております。またご要望があれば金型の設計から製作まで対応いたします。


🔩 金型・工具用の鉄鋼材料の分類と代表例

1. 🧊【冷間工具鋼】(Cold Work Tool Steels)

材料 主な特徴 用途
SKD11(JIS)/D2(AISI) 高硬度・高耐摩耗性・空冷焼入れ可 プレス金型、パンチ、シャー刃
SKS3(O1) 焼入れしやすく、加工性も良い 一般冷間工具、型打ち金型
SKD1~SKD2(Cr系工具鋼) 衝撃にはやや弱いが摩耗に強い 打ち抜き金型、小物金型

✅ 特徴:主に常温で金属を加工する工具向け(剪断、曲げなど)


2. 🔥【熱間工具鋼】(Hot Work Tool Steels)

材料 主な特徴 用途
SKD61(H13) 高温での強度・熱疲労性に優れる ダイカスト金型、熱間鍛造型
SKD6(H11) SKD61より靭性重視 アルミダイカスト、熱間押出型

✅ 特徴:800℃以上の高温でも変形・割れを起こさない材料が求められる。


3. 🧪【高速度鋼(ハイス鋼)】(High Speed Steels)

材料 主な特徴 用途
SKH51(M2) 高温でも硬度保持(赤熱硬さ) ドリル、エンドミル、パンチ
SKH55/SKH59(粉末ハイス) 靭性・耐摩耗性のバランスが良い 精密パンチ、微細加工

✅ 特徴:切削工具や微細金型に多用。粉末冶金タイプは均一な組織で性能が高い。


4. 🧰【プリハードン鋼(プレハードン鋼)】(Prehardened Steels)

材料 主な特徴 用途
NAK55/NAK80(大同特殊鋼) 加工性・鏡面性が良い。硬度40HRC前後 プラスチック射出成形金型
S55C・S50C(機械構造用炭素鋼) コスト安、熱処理次第で工具に利用可 簡易金型、補助治具

✅ 特徴:焼入れ不要でそのまま使える。加工しやすく、鏡面仕上げがしやすいものも。


5. ⚙️【特殊鋼・その他】

材料 特徴 用途例
粉末高速度鋼(HAP40、V10など) 高靭性・高耐摩耗性 超精密パンチ・耐食金型
ダイス鋼(DC53) SKD11より靭性が高く、熱処理後の加工も可能 高精度プレス金型
マルエージング鋼(18Ni系など) 高強度で熱変形が非常に少ない 高級精密モールド金型
ステンレス系金型鋼(SUS420J2など) 耐食性重視 食品・医療部品用金型

📌 材料選定のポイント

条件 推奨材質 理由
高耐摩耗性が必要 SKD11、DC53、粉末ハイス 抜き打ち金型などに
熱に強く割れにくい SKD61、SKD6 ダイカスト・熱間鍛造用
鏡面加工・放電加工が多い NAK80、SUS420J2 プラスチック型に最適
微細加工・高寿命が必要 粉末ハイス(HAP40等) 高精度かつ耐久性が高い

✅ まとめ

金型・工具用の鉄鋼材料は、以下の3要素で選定されます:

  • 使用温度(冷間/熱間)

  • 要求される性能(硬度、靭性、耐摩耗性)

  • コストと加工性(仕上げ性、放電性、切削性など)

 

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