金属・樹脂の加工手段とコストダウンの方法
中国、ベトナムをはじめとしたアジアの地域にて金属加工品の生産をいたします。弊社の独自監査に合格した優秀なサプライヤー企業と共に試作加工から量産まで柔軟に対応させていただきます。海外生産というと大量生産のイメージがあると思いますが、弊社は研究開発用の加工品一個からでも対応いたします。品質管理に関しては現地にある弊社の自社工場にて対応し出荷前に検査、検品を行います。このような取り組みで低コスト加工品を安心安全に海外調達することが可能です。国内試作は大田区をはじめとした工場ネットワークを活かし、小ロット・短納期・高品質な加工品を制作してまいります。
ここでは試作の工法、コスtダウンについてお知らせいたします。
【金属の試作方法】
方法 | 特徴 | 向いている用途 |
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切削加工(マシニング) | CNCなどを使って金属ブロックを削る。精度が高い | 少量・高精度部品 |
板金加工 | 曲げ・打ち抜き・溶接などで形状を作る | 筐体やフレームなど |
鋳造(砂型・石膏型など) | 溶かした金属を型に流して成形 | 中量産前の試作、鋳物形状の確認 |
3Dプリンティング(金属積層造形) | 金属粉末をレーザーで溶かして積層 | 複雑形状、短納期の試作 |
プレス加工(試作型使用) | 簡易金型で打ち抜きや絞り加工 | 製品に近い試作が必要な場合 |
【樹脂の試作方法】
方法 | 特徴 | 向いている用途 |
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切削加工(樹脂ブロックからの削り出し) | 少量対応、材料選択肢が豊富 | 機能確認・組立確認 |
3Dプリンティング(FDM、SLA、MJFなど) | コスト・納期◎、デザイン確認に最適 | 外観確認、フィット感 |
真空注型(シリコン型使用) | ウレタン樹脂などで少量複製可能 | 10~30個程度の試作 |
簡易金型射出成形 | アルミ金型などを使って量産に近い形状で成形 | 実機評価、強度試験 |
ブロー成形・押出成形(試作用) | ボトル・パイプ形状などに対応 | 成形条件確認など |
コストダウンの方法
【材料と形状を簡略化する】
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材料選定を見直す:本番材料ではなく類似材で代替(POM → ABS、SUS → アルミなど)
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形状を簡素化:初期試作では装飾や細かい機構を省略してもOK
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肉厚を調整:薄すぎず厚すぎずで加工性UP(コストダウン)
【試作数を必要最小限にする】
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必要な目的(強度確認、外観確認など)に対して1~3個で済む場合が多い
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数を増やすと1個あたりコストは下がるが合計費用は上がるので注意
【パートナー選定を工夫する】
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中国など海外業者を活用(ただし納期・品質チェックが重要)
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国内でも試作に特化した業者(簡易金型、切削専門など)に依頼
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相見積もりを取る:複数業者で価格・納期・対応力を比較
【試作目的を明確にする】
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「外観確認用」か「強度確認用」かで最適な方法が異なる
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目的が明確なら、不要な精度や仕上げを避けられコストカット
例:POM製ギアを試作したい場合
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初期段階:ABSで3Dプリントして形状と干渉を確認(数千円)
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実機テスト:POM切削で1個製作(数万円)
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量産前確認:簡易金型で10個成形(十万円~)
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